フィルムカメラ日記

日記(休日・趣味)

約30年ぶりにフィルムカメラを使用

私が大学生の時はデジタルカメラ普及初期の頃であり、フィルムカメラを使用するのは約30年ぶりです。高校生のときはミノルタのαというオートフォーカス一眼とコニカのコンパクトカメラを使ってました。使用に至ったキッカケはある雑誌のフィルムカメラ特集を偶然目にしたことです。

憧れのニコン。

ニコンF、F2

フルマニュアル機械式カメラで、球数も豊富で、値段も5万円以内で買えますが、1960年代〜70年代に製造された古いカメラで、さすがに程度の良いものが減っている印象です。

ニコンF3

F2の後継機で報道機関で多用され、デザインはクルマのデザインで有名なイタリアのジウジアーロだそうです。グリップの赤いラインがポイントでカッコいいデザインですね!絞り優先オートが付き、電子シャッターですので、使用するには電池が必要です(SR44またはLR44)。プロ向けのため、ボディはやや大きめで重量も700グラム程度と重めです。球数も豊富で、4万円台〜6万円台で見つかります(程度により異なります)。

ニコンF4

F3の後継機。こちらもプロ向けで、ニコンの一眼レフで初めてオートフォーカス機構が搭載されました。こちらもF3と同様、ジウジアーロデザインだそうです。また、フィルムの装填や巻き上げも自動で連写可能です。電池が必要です(単3乾電池4本)。F3まではややクラシカルなデザインでしたが、こちらは現在の一眼レフに近づいた現代的なものにっております。プラスチックボディにもかかわらず、さらに大きく重くなっており(本体だけで1キロを超える!)、見た目からクジラなどと評されて当時はあまり人気がなかったようです。中古市場でも1万円〜3万円くらいで探せますが、手荒く使われた個体が多いのか、程度の良い個体は少ないようです。

ニコンFM2

1980年代に製造されていたフルマニュアル一眼レフです。一般的なカメラマンを対象にしていたようです。ボディはコンパクトで重量も500グラム程度です。フルマニュアルですので、電池不要で、カメラの基本を学ぶには良い機種だそうです。

ニコンFM3A

ニコン最後のマニュアルフォーカス一眼レフです。電子シャッター、絞り優先オート付き、コンパクトで軽量なボディ、という私の条件に合致した機種でしたが、現在はとても値段が高騰しているようで、ネットで見ると12万円前後の値がついてます。1990年代後半まで製造されていた機種で、比較的年数が新しく程度の良いものが多いので、中古市場でも人気があるようです。

ニコンFE2(私の愛機です)

そして、最後に私が所有しているFE2です。こちらは1980年代に製造されていた機種で、FM2にAモードを搭載したものです。実は叔父から譲り受けたまま数十年実家の物置に眠っていました。絞り優先オート付き、コンパクトで比較的軽量なボディで初心者にも扱いやすい機種です。実物は傷一つなくとてもキレイで状態の良いモノでした。動作も問題なく良い個体です

ニコンFE2を実際に使ってみて

フィルムが高い!

久々にフィルムをカメラのキタムラへ買いに行きましたが、フィルムの値段を見てビックリ!36枚撮りのフィルム(ISO400)が1本2,200円もするのです!ひと昔前は1,000円くらいだったと思うのですが、時代の流れを感じました。なので、自ずと1枚1枚丁寧に撮ることになります。

いざ、フィルム装填

フィルム装填にあたってはメモリーカードを入れるだけのデジタルカメラとは大違いで、フィルムを確実に装填しないとフィルムが送られずに1枚も写っていなかった、という悲劇も置きかねないため、緊張感があります。しかし、この面倒なフィルム装填という行為自体も楽しいものです!
説明書はありませんので、YouTubeの動画でフィルム装填の仕方を見て装填しました。①巻き戻し用のクランクのロックレバーを引きながら、クランクを上に引き上げると裏蓋が開く②フィルムの先端を引き出し、巻取りスプールの溝に差し込む③フィルムの穴に歯車の突起を噛み合わせる④フィルム送りレバーを引きフィルムが送られることを確認⑤フィルムカウンターが1になるまで、空シャッターを切る。レバーを引いた際に巻き戻しクランクも回っているか確認⑥カウンターが1になれば撮影準備完了 となります

シャッターボタンが押せない??

フィルム装填が完了し、試し撮りしようとシャッターボタンを押そうとしますが、固くて押せない・・・早速故障したかと思いましたが、ロックが掛かっていただけでした。フィルム送りレバーが水平状態ではシャッターにロックが掛かる機構で、シャッターを切るにはレバーを25度程度手前に引いてロックを解除しなければなりません。とても単純な操作なのですが、知らなかったので少し焦りました。

Aモードが作動しないかも・・・

設定よりも気軽に撮影したかったので、基本的にはAモードで撮影していきます。絞りを設定しておけば、シャッタースピードはカメラが自動的に決めてくれますので、撮影に集中できます。しかし、たまにシャッタースピードの設定が明らかにおかしい・・・晴れの日の日中なのに、シャッタースピードが1/2などのスローシャッターになってしまう現象が起きるので、スマホの露出計をダウンロードして露出を計測してました。いろいろ調べてみると、使用している電池により露出計がうまく動作しないことがあるらしく、FE2の電池はLR44かSR44を使用できるとされており、当初は安価で入手しやすいLR44(アルカリボタン電池)を使用してました。しかし、SR44の方が動作が安定するとのことで、やむを得ず高価なSR44(酸化銀ボタン電池)を購入。見た目は同じなのに金額は倍以上します!SR44を使用してみると、シャッタースピードは適切に設定されているようで一安心。同じボタン電池なのですが、どうやら電圧が違うらしいことが原因のようです。ただし、電池寿命もSRの方が長いという記事も見ました(真偽は不明)。

ニコンFE2のまとめ

早速、FE2を持ち出して撮影旅行に出かけました。これぞカメラというレトロな外観、ズッシリした重量感、レンズの目盛りやシャッタースピードダイヤルなどのアナログな見た目や触り心地、信頼性の高さなど、とても満足できるものです。値段も比較的手頃なので、程度が良いモノを見つけたらフィルムカメラ初心者の方にもオススメのカメラです。

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作例

実際に撮影し、現像・プリントしてみると、想像よりもシャープに写っていて、現代のデジカメと遜色ない写りでびっくりしました。最新のiPhoneのカメラは実に優秀で誰が撮ってもキレイに写りますが、フィルムカメラは柔らかい自然な写りで、デジカメのくっきりした写りとはまた違う味がある写りです。

ミノルタCLE+フォクトレンダー ノクトンクラッシック40mm

こちらは知人から譲り受けたフィルムカメラです。1982に発表されたレンジファインダー方式のカメラで、ライカと共通のMマウントレンズが使用できます。一眼レフと比べて軽量でコンパクトなので、手軽に持ち運べスナップ写真に最適です。譲り受けたのはボディのみだったので、レンズのみ自分で購入しました。
ニコンFE2と比べて小ぶりで、コンパクトデジカメのような可愛らしい雰囲気の見た目なので、女性にも似合うカメラだと思います。レンズの右側に見えるスイッチは電源とセルフタイマーのスイッチで、赤いランプはセルフタイマーが動作中に光ります。レンズ左側の銀色のポタンはレンズ取り外し用ボタンです。
被写体は写真の右上にあるファインダーを覗いてピント合わせするので、レンズの映像がそのまま見えるわけでは無いです。ピント合わせはファインダーの中心にある二重像のズレが合致するようにして合わせるのですが、ニコンに比べて少しピントがあっているかどうか分かりづらいかもしれません。
手に入れたばかりなので、まだ撮影した写真は見ていませんが、どのような写りになっているか楽しみです。

フィルム装填のやり方

ボディの底にフィルム巻き戻しクランクがあるので、クランクの基部を回してロック解除し上に持ち上がると裏蓋が開きます。

あとはパトロネを左側にセットし、フィルムを引き出しながら右側のスリット(白いパーツ)にフィルム先端を差し込み数回フィルムを巻いたら完了です。フィルムの穴が歯車に噛み合っているか確認し、巻き上げしている時に巻き戻しクランクが同時に回っているか確認します。クランクが回っていないと、フィルムが噛み合っていない可能性があります。

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